活動報告
算楽塾を運営するNPO法人まちなかカレッジは、
柏市のアフタースクール事業に、体験学習プログラムの提供という形で参画しています。
この記事では、その背景にある社会の動きと事業のねらい、
そして私たちがこの取り組みにこめている思いをお伝えします。
いま、子どもたちの「放課後」が変わろうとしています
共働きのご家庭が増えるなかで、
小学校入学と同時に、放課後の子どもの過ごし方が大きな課題になる
――いわゆる「小1の壁」という言葉を、耳にされた方も多いかもしれません。
保育園のころとくらべて預かりの時間が短くなったり、
夏休みなどの長期休暇の居場所に悩んだりと、
子育てと仕事の両立がむずかしくなる場面が生まれています。
あわせて、学童保育に希望しても入れない待機児童の問題も、長く指摘されてきました。
こうした課題に応えるため、国は「新・放課後子ども総合プラン」を掲げ、
すべての子どもが放課後を安全・安心に過ごし、
多様な体験や活動ができる場をつくることを目指してきました。
ここで大切なのは、放課後の場が「ただ預かる場所」にとどまらず、
子どもが豊かに育つ場へと位置づけられている点です。
柏市のアフタースクール事業について
こうした流れのなかで、
柏市でも新しい取り組みが始まっています。
柏市では令和8年度(2026年度)から、
市立20の小学校において、
「こどもルーム(学童保育)」と「放課後子ども教室」を
一体的に運営する「アフタースクール事業」を実施しています。
これは、小学校において放課後などに
さまざまな体験活動や生活の場を提供することで、
希望するすべての児童が安全で安心して
自分らしく過ごせる居場所を充実させ、
子どもの健全な育成を支援することを目的とした事業です。
学童保育と放課後子ども教室という、
これまで別々だった二つの仕組みを一つにまとめることで、
預かりの機能と、多様な体験・学びの機会とを、
同じ場所で子どもたちに届けられるようになります。
この事業は、今後、柏市内の小学校へ順次拡大していく予定です。
算楽塾が届けているもの
私たち算楽塾は、このアフタースクールの「多様な体験活動」の一つとして、
算数・数学の体験学習プログラムを提供しています。
先日おこなった夏休みの特別体験学習
「サイコロを何千回もふったら、どうなる?」も、その一つです。
サイコロをたくさんふって、
個人・チーム・学校全体とデータを大きくしていくと、
隠れていた「本当のきまり」が見えてくる
――手を動かし、仲間と協力し、自分の目でたしかめる。
そんな時間を、参加してくれた子どもたちと過ごしました。

放課後という時間は、テストの点数や成績から少し離れて、
「わからないって、面白い」
「考えるって、楽しい」
という感覚を、のびのびと味わえる貴重な機会です。
算楽塾は、この時間を、
子どもたちの知的好奇心に火をつける場にしたいと考えています。

富勢小学校の子どもたちの学びについて話し合うことができました。
NPO法人まちなかカレッジとして
算楽塾を運営するNPO法人まちなかカレッジは、
次のミッションとビジョンをかかげて活動しています。
ミッション「誰もが、自分たちの未来を創るための教育機会を保障する」
ビジョン「あなたに届ける、未来へのパスポート」
生まれた環境や家庭の事情にかかわらず、
すべての子どもが、自分の未来を自分の手で切りひらくための学びに出会えること。
それを保障していくことが、私たちの使命です。
放課後支援は、この使命を実現するための大切な活動の柱の一つだと考えています。
学校が終わったあとの時間にこそ、一人ひとりの「好き」や「得意」の芽を見つけ、育てていける。
私たちはそう信じて、アフタースクールの現場に立っています。
そしてもう一つ、私たちには大きな願いがあります。
それは、
まち全体が学校のように、赤ちゃんからお年寄りまで、いつでもどこでも学び合える「教育のまち」
を実現することです。
子どもへの放課後支援だけでなく、
あらゆる世代がともに学ぶ生涯学習もまた、私たちの活動の柱です。
放課後の子どもたちの学びは、その大きな構想の、確かな一歩なのです。
これから挑戦していきたいこと
放課後支援をきっかけに、私たちはさらに先を見すえています。
一つは、算数ジュニアオリンピッククラブの立ち上げです。
競争のためではなく、難しい問題に夢中で挑む楽しさ、
解けたときの喜びを分かち合える仲間との場をつくりたいと考えています。
さらに、中学校の部活動を地域へと展開していく大きな流れを受けて、
数学オリンピッククラブの立ち上げも構想しています。
学校の枠をこえて、数学が好きな子どもたちが集い、切磋琢磨できる場です。
そして目指すのは、小学校高学年から中学・高校・大学生、そして地域の大人までが、
世代をこえてともに学び合うコミュニティです。
その実践の一つとして、
島上直人先生(千葉大学教育学部非常勤講師)を講師にお招きした『数学者への道』学習会を、
すでに開催しています。
8月9日に、その第2回を開催しました。
数学の歴史や数学者たちの物語をたどりながら、
年齢の異なる参加者が同じテーブルで語り合う
――まさに「教育のまち」の縮図のような時間が、そこに生まれています。
一緒に、学びの場をつくりませんか
こうした活動は、私たちだけでは実現できません。地域のみなさまの力を、必要としています。
◆ 協力者を募集しています
子どもたちの体験学習をお手伝いくださる方、
イベントの運営に加わってくださる方、
専門知識や特技を活かして講師として関わってくださる方。
関わり方はさまざまです。「教育のまち」づくりに、
いっしょに挑戦してくれる仲間を募集しています。
◆ ご寄付のお願い
私たちの活動は、みなさまのあたたかいご支援に支えられています。
子どもたちに質の高い学びの機会を届け続けるために、
ご寄付という形での応援も、心よりお願い申し上げます。
いただいたご支援は、教材の準備や体験学習の運営、学びの場づくりに大切に活用させていただきます。
ご関心をお持ちくださった方は、下記までお気軽にお問い合わせください。
まずはお話をうかがうところから始めさせていただければ、有り難く存じます。
放課後の時間が、一人でも多くの子どもにとって、未来へのパスポートを手にする場になりますように。
これからも、地域のみなさまとともに歩んでまいります。
特定非営利活動法人まちなかカレッジ/算楽塾
住所:〒277-0005 千葉県柏市柏1012-16(柏五小前教室)
HP:sangakujuku.com
メール:office@sangakujuku.com
電話:04-7170-0668